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土屋正実の家族や実家・両親と教団の攻防や生い立ちも紹介

一連のオウム真理教事件で死刑判決を受けていた13人のうち、 松本智津夫(麻原彰晃)を含む七人の刑が執行され話題になっています。

長年逃亡していた、高橋克也、菊地直子、平田信の三人の裁判も終結し、解決に長い時間を有した平成最悪のカルト事件が、ようやく終わりを迎えようとしています。

地下鉄サリン事件が起きたのが平成7年。今から23年前の話なので、25才以下の若い方はほとんど事件の記憶がないでしょう。

一般の無差別事件と違い、この事件が奇妙なのは、死刑囚の多くが医師や科学者などの、もともとは大変高い学歴をもつエリートたちであるということ。

彼らが一体どこで道を誤り、死刑囚への道を進み出したのか気になるので、一人一人の生い立ちから教団へ入信するまでの道のりを紹介していきたいと思います。

今回紹介するのは『土谷正実』。バラエティ番組で特集されたこともあったようなのですが、改めて振り返ってみます。

地下鉄サリン事件から23年がたち、私も含む25才以下の方は事件についてほとんど記憶がない方も多いと思いますが、事件を風化させずになぜあのような悲劇が起きたのか、なぜ死刑囚となった彼らはオウム入信への道を辿ってしまったのかを知る事が同じような事件を繰り返すことを防ぐことと思いますのでこのような記事を書きました。

被害者を含む読者の方に不快感を与えるような表現は避けて書いていますが、何かご意見などありましたらコメント欄からお伝えいただけますと幸いです。

 

土谷正実の生い立ち

出典:Neverまとめ

 

長男として東京都町田市で誕生。兄弟は二人で、5歳下の妹、7歳下の弟がいます。家庭は比較的裕福で、幼少期は内向的な性格でした。母親からはとても可愛がられて育ったようです。

中学生になると活発なクラスの人気者となり日本史に関心を持地ます。

東京都立狛江高等学校時代はラグビー部に所属。生きがいのように打ち込み、花形選手として活躍。性格は明るくひょうきんで、女の子とも普通に交際する人気者でした。

もともとあまり成績は良くなかったようですが、高校2年生の時にイオン化傾向を知ったことから化学を勉強し始め、学年トップに。

この頃、人間が一生のうちに脳細胞の数%しか使わずに死んでいくことを知った彼は、「なんて非効率なんだ、これを100%近くまで発揮するものがあるはずだ」と考えていた時にテレビ番組でヨーガを知り、漠然とした興味を抱いてしまいます。これが彼をオウムへと駆り立てるきっかけでした。

その後1984年に筑波大学第二学群農林学類へ進学。高校時代から憧れていたラグビー部に入部します。しかし、この辺りから彼の人生に怪しい雲が立ち込めるようになります。

早々に重傷を負い5月末にはラグビー部を退部を余儀なくされて、自暴自棄に陥り生活が乱れます。また高校時代からの恋人との交際が親に反対された上にうまくいかなくなり、破局。心の痛みを忘れるために体を傷つけるなどの行動をはじめたと言います。

交通事故を起こした彼は、むち打ち症の治療のためにヨーガの教室へと通い出し、そこで麻原彰晃と出会います。ここでの修行、と呼ばれるもので、ラグビーの怪我やヘルニアが治癒したことに感銘を受け、オウム真理教に入信。

しかし彼の入信後、土屋の家族は教団から息子を取り戻そうと壮絶な攻防が繰り広げられます。

 

土谷正実の家族

 

両親と妹弟の五人家族だった土谷正実。裕福で恵まれた生活でした。

土屋は大学生の時に入信したため、すでに実家を出ており、引き止めたかった家族は非常に苦労したようです。土屋が入信を報告した際、母親はとても心配して何とか説得を試みるも、一度は挫折します。

しかしその後、家庭教師のバイトをしていることを利用した土屋が生徒をオウムへ勧誘していることが発覚。

何とかしなければと、茨城県の更生施設『仏祥院』に頼み込み、何と土屋を誘拐して更生施設に監禁し、強制的に更生をはかります。元信者の男性が1ヶ月に渡って教団の主張の矛盾を説明し、説得を試みましたが土屋は聞く耳持たずでした。

また、土屋が監禁されていることを知った教団も、土屋を取り返そうと大騒ぎを開始。

家族の実名を入れたビラをばらまいたり、教団の説法を朝から晩まで大音量で流しながら施設付近を車で回ったりと周囲を巻き込んで大騒ぎ。自宅にも脅迫めいた電話をかけるなどし、土屋の妹を怖がらせました。

結局土屋はオウムを脱会したい、という嘘をついて家族を油断させ、そのまま逃げて出家。家族とは結局和解しないまま亡くなってしまいました。

恐ろしいのはここまで家族が出家に抵抗しても無駄だった。という点。他の信者の家族も出家に抵抗したものはいましたが、ここまでやったのは土屋の家族だけだと思います。

とても深く洗脳されており、なす術なしだった、ということでしょう。

なおご両親はのちの裁判の際、

父親:『オウム壊滅の過程で正実の命が失われるのは仕方ない。』

母親:『死刑になって当然。』

とおっしゃっています。あれだけ努力して更生させようとしたのにも関わらず、土屋の裁判での態度は幹部の中でも最悪で、もっとも最後まで教団への信仰心を失いませんでした。

ご家族も、ある意味教団の被害者だと思います。

 

まとめ

 

その科学に対する知識が重宝され、サリンの精製などを行った土屋正実。

彼と仲が悪かったことで知られる遠藤誠一や医師だった中川智正、天才物理学者一歩手前だった広瀬健一などとともに、教団のエリート要員として洗脳され、最後は死刑台に散りました。

死刑は至極当然だと思う一方、麻原彰晃さえいなければ彼も幸せな研究者として社会に貢献していたかもしれないと思うと勿体無い、と思います。

『超真面目』で情に厚く、部下への丁寧な扱いで信頼が厚かったという土屋正実。

彼らが葬り去られたことで事件が新たな節目を迎えたのは、間違い無いでしょう。

麻原は多くの人の命を奪っただけではなく、日本の研究の最先端を行ったかもしれない優秀な研究者や医師までもを洗脳し、地下鉄サリン事件をはじめとする数々の事件を引き起こし、多くの人、日本社会に被害を与えました。

麻原さえいなければ、別の道を生きる事ができた人々が大勢いたことを思うとなんともやりきれない気持ちになると同時に、今後2度と同じような悲劇が起きることのないよう事件を風化させないようにすることが大切だと感じます。

私を含む若者がこれからも人生のあちこちの時点に置いて、生きることの意味を考えたり、生き方について迷ったりすることがあるでしょう。そのような時、私たちが頼るべきものがカルトであってはいけない、25年前同じような若者たちに何が起こったのかを、忘れてはいけないと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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