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[#Me too]って何?2017年・世界を巻き込んだ性的被害を訴える運動まとめ

 

2017年、世界を巻き込んで大騒ぎになった#Me tooというハッシュタグが出回った動き。

長年性的被害に苦しんだ人たちが、自分たちの苦しみを世界に訴えかけようと始まったこの運動。

でもこの流れ、一体誰が初めて、どんな経緯でこんなに大きくなったかご存知ですか?

気になったので、#Me too の歴史を遡ってみることにしました!

 

全ての始まり、性的被害の告発が広がるきっかけは?

 

問題が世に広がるきっかけとなったのは

いわゆるワインステイン事件。

出典:Hollywood Reporter

 

ハリウッドの大御所プロデューサーだった、ハーヴィー・ワインスタイン氏が多くの女性にセクハラや性的暴行をしていた疑惑がニューヨーク・タイムズ、ニューヨーカーの報道で明らかになりました。

先に報じたのはニューヨーク・タイムズ紙。アシュレイ・ジャッドが実名で被害者として名乗り出たことで、ワインスタインの長年に渡るセクハラを取り上げています。

ニューヨーク・タイムズは以前にもワインスタインの悪行に対する情報をキャッチしていて、何度か発表を試みていましたが失敗。(おそらくワインスタインが圧力をかけていたと思われる。)

また、NYタイムズの発表から5日遅れてでたニューヨーカーの記事には

セクハラだけでなくレイプ被害までもが公表されており、

この記事に対して、アンジェリーナ・ジョリーやグウィネス・パルトロウ、カーラ・デルウィーニュなどの超有名どころからも被害にあったとの告発がされ、世界中に彼の悪行が知らしめられることになりました。

これに対してワインステイン氏は、全て合意の上だった。と主張しています。

(妻がある男性が、合意の上だろうが何だろうが、不特定多数とこのような関係を持っている時点で十分問題なのですが。)

これによってワインステインは自らの会社である「ザ・ワインステイン・カンパニー」を解雇され、

映画芸術科学アカデミー(アカデミー賞を主催している)の完飲資格は剥奪。

妻であったジョージーナ・チャップマンに離婚申請され

今後彼が実刑を受けることは免れないと言われています。

彼がハリウッドから葬られ、事件は収まるかと思いきや

このワインステイン氏の一件は、それからおこる世界的な性被害告発の、単なる序章にすぎませんでした。

 

アリッサ・ミラノのツイートから始まった、#Me too

 

出典:Deadline

 

被害を受けてもそれを公表するのが非常に困難なのが、性被害の難しい点です。

人々にこの問題の深刻さを理解して欲しいと考えた女優のアリッサ・ミラノさんは、被害にあっている人々に向けて、「Me too」とツイートしましょう、と提起。

すると

なんと彼女のツイートに、44,000ものツイートが返ってきたのです!

世界中でどれだけの数の人が性被害に苦しんでいるのか、世界が気がついた瞬間でした。

これをきっかけに、この#Me too運動は加速。

世界中でこのハッシュタグとともに人々の声があふれ出したのです。

 

Me tooに賛同したセレブリティ

 

レディ・ガガ

サミュエル・ブラウン

#Me tooを投稿した全ての人へ。あなたたちは勇気がある。そしてあなたたちのせいで起きたんじゃない。僕は信じているよ。

サラ・サンパイオ(モデル)

彼女は#MyJobShouldNotIncludeAbuse(私の仕事に性暴力は含まれるべきではない)というハッシュ・タグを利用し

みんな、一緒に立ち上がろう。と呼びかけました。

被害者は女性だけではない

ハビエル・ムニョス(ゲイであることを公表している俳優)

限りなく広がるこのムーブメント。一方で?

 

今まで誰にも助けを求めることができずに苦しんでいた立場の弱い人々が、

この風潮をきっかけに解放されることは素晴らしいことです。

ワインステインだけでなく、ゴシップ・ガールなどで人気のエド・ウィットストックや、有名テレビ司会者のチャーリー・ローズもセクハラを告発され、一時休業・職を失うなどの事態に追い込まれています。

もちろん卑猥な言動やレイプは重大犯罪であり、被害者の受ける傷は計り知れません。

ただ一方で、コミュニケーションの範囲で軽く体に触れたり、体型を褒めたりしただけでも

相手が嫌だと感じることもあります。

それでも加害者とされてしまえば、社会的地位も仕事も剥奪されて当然なのでしょうか。

フランスの「ル・モンド紙」によると、フランスの大女優、カトリーヌ・ドヌーヴは

「#MeToo」が「男性が女性を口説く」という性の自由を妨害し、「膝に触れてみたい、あるいはキスしたいと思った多くの男性たちを無職に追い込んだ」「レイプは犯罪だけど、誰かを誘ったりするのは犯罪とは言えないと主張。

この「Me too」が加速しすぎた結果、『正しい』発言をするよう強要し、行動を共にしないものを黙らせ、賛同しない女性たちを裏切り者扱いしているのではないか、との注意を喚起しました。

人の心は時とともに変わって当たり前。

お互い合意の上で、愛し合っての行為が、すれ違って別れたあとは不快な思い出に変わってしまうことだってあるでしょう。

これもセクハラ?

そうなってしまったら世の中の、特に男性は戦々恐々ですよね。

 

まとめ

 

権力や立場を利用し、多くの社会的に弱い人々を性的に苦しめた巨悪は、糾弾されてしかるべきです。

ついに女性たちが声をあげやすい風潮が生まれたことは世界にとって大きな一歩であったと言えるでしょう。

しかし思わぬ気持ちのすれ違いから事態が大きくなってしまうと、

被害者・加害者ともに追わなくてもいい大きな傷を追ってしまうことになりかねません。

「Me too」を通して、

どんな状況でも相手のことを思いやる、行動に移す前に、まず相手の意思を確認することが

一番大切だなと感じました。

 

 

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